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, -ー- ., ._, .,' r'-,ゝ ((,(,ハ( (,J ~i´ 从.゚ヮ ゚ iルハ ⊂(L∞(.(,つ .L ! _ヽ , ´'、j'、j~ 名前 ルーミア(るーみあ) 能力 闇を操る程度の能力 二つ名 宵闇の妖怪 等 登場作品 上海アリス幻樂団作品 東方紅魔郷 Stage1ボス 東方文花帖 Level1ボス 黄昏フロンティア作品 登場なし キャラクタ概要 闇を操る妖怪。と書くと強そうに見えるが、 別段たいした事はないらしい。 実際、神主はそういうギャップを狙ってルーミアの能力を闇操作にしたとか。 自分の周囲に闇を発生させ、周りから見えなくさせる事が出来る。 しかし自分からも見えないらしい。 頭につけているリボンは御札で、ルーミア本人には触る事も出来ない。 一次(原作)的な要素 紅魔郷1面ボス1面ボスだけあってそんなに強くない そーなのかー原作の会話より。霊夢ルートでしか言わない ムーンライトレイ閉じそうで閉じない2本のレーザー 「閉じるムーンライトレイ」なんてネタにされたりする 二次での要素 バカルテットチルノ、リグル、ミスティアで4馬鹿カルテットとして描かれる 本編の発言的にも頭は良くない印象 わはー元ネタは「水月」の大和鈴蘭 「そーなのかー」は原作にあるがこっちは喋ってない EXルーミア「触れない御札」から派生。 ストームブリンガーを持たされる事が多い 大食らい、食人原作の会話に食べる食べないの表現が多い事から 食人に関しては幻想郷の妖怪の共通項でもある
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加入条件:チルノ戦記一章・ステージクリア後 初期装備:大型紅弾 無効スキル:呪い 初期能力 クラス Lv HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 移動 武器 スキル 宵闇の妖怪 7 27 10 7 7 7 7 7 8 6 大D 闇 CCボーナス クラス Lv HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 移動 武器 スキル 混沌の宵闇 21 +5 +5 +4 +0 +3 +0 +5 +3 - - +吸奪、+貫通 基礎成長率(%) ※この数値は暫定的なものです、今後変動する可能性は非常に高いです HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 試行回数 平均 全ピン 無音 ver 60 58 23 44 33 27 42 45 100回 3.32ピン 0回 1回 幻想の系譜1.05a 雑感 チルノ戦記ではリボン無しルーミア。別にEX性能という訳ではない。 ミスティア程ではないが攻撃性能が高く、リグルまでとはいかないが防御面もよく育つ。 しかし二人と比べて速さが足りない。ルーミアだけ追撃できないという場面もまま見られる。 ルーミア最大の特徴は、暗黒大型弾などに見られる暗黒弾効果による自分へのダメージを無効化できること。 あくまでダメージ無効なので、暗黒弾発動自体を防ぐことはできない。しかし事故が起きないというのは大きい。 暗黒大型弾、宵闇大型弾は威力が極端に高いので、前述の速さ不足を補って余りある火力を叩き出せる。 暗黒弾の発動率もそう高いものではないので、積極的に狙っていける。 ミスティア、リグルと組む三位一体は強力だが、ルーミアのスキル「闇」が邪魔をすることもある。 回避が必要な場面で裏目に出ないよう、注意しよう。 なお、魔法攻撃に対してはルーミアが最も耐性に優れている。 CC後は吸奪スキルも得るので、場合によってはリグル以上に安定する場面も。 ルーミアは呪い耐性を持っている。 呪いは即死に繋がる可能性もある危険な状態異常。確実に防げるという特性をうまく利用しよう。 支援会話 ミスティア 精度向上のためデータの追加・報告にご協力ください 名前 コメント
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ルーミア カードテキスト 《ルーミア》 コスト:1 タイミング:N UnitCard [F]Act:射撃1 攻撃力1/防御力1 武勲0 統率0 EX 《ルーミア》 コスト:1 タイミング:N UnitCard [F]Act:射撃1 攻撃力2/防御力1 武勲0 統率0 コメント 幻想郷からやってきた闇に潜む妖怪。そーなのかー。 同一ラインの戦場の兵士をちまちまと削り、 1コストユニットの中でも最強クラスのサポーターとして働く。 資源コストを要さないFタイミングの射撃1という 能力自体はなかなか強力だが統率0という致命的な弱点がある。 民兵回収に使うのは、その能力を活かせずにトラッシュされる 危険があるのであまりお勧めできない。 民兵を回収すれば仕事は終わったという見方もできるのだが、 彼女を民兵ボーナスを回収するためだけに使う事は 早期決着を望むタイプのデッキ以外は行わない方が良い。 例外は鬼隠しで彼女を兵站に送る時くらいだろうが、 それでもトラッシュされては意味がない。 どうしても早期に戦場を開戦状態にしたい場合以外は、 控えたほうが無難である。 何のためのFタイミング射撃かよく考えよう。 このカードにかかれば同一ラインの戦場の統率2以下のユニットは兵士を指揮していない状態の戦闘を覚悟しなければならない。 強力なユニットの後ろに出して置くことで役割を最大限発揮出来るユニットだろう。 一部の防御力と統率が両方とも1以下のユニットが相手のような特殊な状況なら前線を任せられないわけではない。 ここでもFタイミングの射撃1が利いてくるからである。 例えばこれ一枚を魂魄 妖夢の目の前に出せばそれだけで止めることもできる。 射撃の意味を理解できればこのカードの強力さが嫌でもわかる。 彼女を上手に指揮できれば一流軍師の道も遠くはない。
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■ルーミア2 「僕を食べてください。勿論、食的な意味で」 5スレ目 243 ─────────────────────────────────────────────────────────── どの職人様もお上手なので、楽しませて頂いてます。 このスレに書き込んで10日程度の自分のものが、 アガリ程度になればいいなあ、と思いつつ投下。 ルーミア。 少し時期は早いですけど。 ====== 抜けるような青い空。 幻想郷とは言え、ここも食欲の秋に違いはない。 いつもはお酒の皆さんも、今日は盃を焼き芋に持ち替えて、焼き芋パーティの真っ盛り。 会場はいつものごとく、俺もお世話になっている博麗神社。 広さと落ち葉が十分なのはここしかない。 「○○ーっ! こっちこっちーっ!」 向こうの焚火でルーミアが手を振っている。 「ああ、今行くよー!」 手を振り返すと、俺はルーミアの元へと駆け出した。 遅々たるこの足がもどかしい。 そして、ルーミアから芋を半分貰う。 「あちちち」 焼きたては流石に熱い。 でも、これを頬張るのが焼き芋の醍醐味なのだ。 ハフハフ。 うん、旨い。 「ねえ」 下からルーミアが覗き込んできた。 セキレイ色の髪が、かすかに俺の膝をくすぐる。 「それ、おいしい?」 「ああ。ってお前、まだ自分のあるだろう?」 「それが食べたいの!」 パクッ しまった。 油断した隙に食べられてしまった。 「あ、こっちもおいしい」 「おい、ずるいぞ」 そんなルーミアに俺が口を尖らせる。 食べ物の恨みは恐ろしいのだ。 「怒らない、怒らない。わたしのもあげる」 そう言って、ルーミアは俺の鼻先に焼き芋を突き出した。 パクリ ルーミアの焼き芋を一齧り。 ふむ、確かにこれも旨い。 「あー、そんなにわたし大きくかじってないよー。 ね、もう少しちょうだい?」 甘え声を聞くと、ついついあげてしまうのは、悲しい男の性か。 芋を差し出すと、彼女は目をキラキラさせて、それにかぶりつく。 「んー、おいしー」 あれ? 今、眼に悪戯っぽい光が宿ったような……。 「ねえ、○○。 わたしも、少し齧りすぎちゃったみたい。 だから――」 ルーミアが自分の芋から一片をちぎり、 「はい、あーん」 俺の眼の前へと差し出した。 「や、やっぱり、しないとダメか!?」 「○○は、ルーミアのお芋、食べてくれないの? ……ルーミアのこと、嫌い?」 だから、その不安そうな表情+上目遣いは反則だと思う。 「あーん」 「え?」 「食べさせてくれるんだろ?」 「あ……、うんっ!」 「でも、次は俺がルーミアに食べさせてやるからな。覚悟しろよ」 何を覚悟するのかは知らないが。 「楽しみにしてるよー」 不敵な笑み。 こうして、俺とルーミアは焼き芋をほぼ一本、食べさせあった。 すると、俺の中にも悪戯心が出てくるのは仕方が無いわけで。 「ルーミア、はい、あーん」 俺の手には、最後の一片。 ルーミアの手にはもうないから、これが正真正銘の最後と言うわけだ。 「あーん」 小さな口が、雛鳥の如く俺を待つ。 ……今だ! スカッ パクッ 俺の手がルーミアの口を華麗に回避し、芋を俺の口に納める。 勝利後の一片は、また格別だ。 「むー」 恨みがましい眼を向けられるが、そこは優雅に回避。 ふふふ、勝負の世界は非情なのだ。 転瞬。 ルーミアは体を閃かせると、唇を俺の唇に押し付けた。 驚く俺の口腔を、押し入った舌が蹂躙していく。 あっ、と思う間もなく、芋の半分を取られていた。 「えへへへ~」 俺を見上げながら、顔いっぱいに笑みをこぼすルーミア。 その唇からは、俺の唇へと透明な橋がかかっている。 やられた。完全に、俺の負けだ。 ふと、向こうを見ると、いつの間にか酒盛りへと移行していた。 「あーもー、間接キスからあーんしてのち直接だなんて、ちくしょーって感じだわー。 魔理沙ー、お酒追加ー」 「あんまり飲みすぎんなよ、霊夢。 それにしても、あれ、同じ芋を割ったんだから、同じ味だと思うんだが。 なんでわざわざあんなことやってんだ?」 聞こえなーい。俺には何にも聞こえなーい。 鶺鴒や 雛と雛とが 口移し 詠み人知らず 5スレ目 447 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ガブッ」 「うぉっ、痛え! おい、ルーミア、噛んでもいいから甘噛みにしろって言ったろ!」 「ええー、でも○○美味しそうだし……」 「腹が減ったなら言えよ。すぐ何か作ってやるから」 実は、俺はこの宵闇の妖怪ルーミアと一緒に暮らしているのだ。 どうも今のところ俺を食う気はない様なのだが、何せこいつは人を主食にしてやがる。 日々生きた心地がしない。 まったく、何でこんなことになっちまったのか。 ある日俺はルーミアに襲われたのだ。 必死に逃げ回ったのだが呆気なく捕り、頭からパックリやられそうになった。 しかし、何故かルーミアは俺の顔を見た途端、ぼおっとしたまま動かなくなってしまった。 それで俺はこれ幸いと家へと逃げ帰ったのだが、何とルーミアが付いて来てくる。 しかも別段俺を食おうという様子もなく、近くをフワフワ浮いているだけ。 結局家の中まで着いてきてしまい、その日からこいつは俺の家に居付いてしまったのだ。 一緒に暮らしていると言っても基本的にルーミアは俺にジャレついているだけだ。 ただし、腹が減るとさっきみたいに噛み付いてくる。 この噛み付きを止めさせるには、飯を食わしてやるしかない。 そんな訳で俺はこいつの飯炊き親父をやる羽目になってしまったのだ。 「はむはむ」 俺は今ルーミアに何か食わす物を作ってる。 「はむはむ」 そのルーミアは俺の背中に貼り付いて、肩口を飽きもせず甘噛みしていた。 「もうすぐ出来るから向こうで大人しく待ってろよな」 「うー、でも○○美味しいそうなんだもん」 「絶対歯を立てるなよ、すげー痛いんだからな!」 「ぱくぱく」 俺の作ったもの無心で食べるルーミア。 こういうところは無邪気で可愛いよなあ。 まったく何時まで見ていたいもんだ。 何かこいつに餌付けしている内にすっかり情が移ってしまったみたいだ。 「ごちそうさまー!」 「お粗末さまでした。いいか、今度から腹減ったらちゃんと言えよ? 弾み食われちまったら堪らないからな」 「○○のことは食べないよ?」 「お前の主食は人間だろ。俺も人間。つまり食料」 結局のところ人を食う妖怪にとって人間は単なる餌だ。 ルーミアは言ってみれば、家畜に懐いた子供みたいなものなのだろう。 時期が来ればこいつも俺のことを食う。 ただ、その時が微妙に伸びてしまっただけなのだ。 「ううん、絶対食べない。だって○○を食べたら○○がいなくなるでしょ?」 そう言って、ルーミアは不思議そうに小首を傾げる。 こういう仕草も実に愛らしく、撫で回してやりたいくらい可愛い。 ああ、こいつが人食い妖怪でなけりゃなぁ。 「まあ、そりゃそうだが」 「じゃあ食べない。だって○○とずっと一緒にいたいもん」 「ずっと、って何時まで一緒にいる気だよ」 「ずっとはずっと」 「俺が死ぬまでか?」 「うん」 「つまり俺がお前に食われるまで一緒にいるってことか」 「違う。○○のことは食べないの」 「なんで」 「ずっと一緒にいたいから」 「なんで」 「だって、○○のこと好きだもん」 「……はぁ?」 何か訳が分からなくなってきた。 ルーミアが俺のことを好き? いったいこいつ何言ってんだ? 「○○のことが好き」 「なんで」 「分からない。○○のこと食べようとしたとき、顔を見たときすごくドキドキした」 「それで不思議だなって思って、ずっと見てたら全然ドキドキが止まらなくて」 「ずっと一緒にいたいなって思ったの」 「……」 「それでチルノちゃんとかに話したら、それは“好き”ってことなんだって」 「ねえ、○○はわたしのこと好き?」 「っえ、ちょ、ちょっ……」 「○○がわたしのこと好きならもっとうれしいなあって思って」 正直どう答えたらいいのか全く見当がつかない。 「俺がルーミアのことを好きだったら、ルーミアはもっと嬉しくなるのか」 「うん」 そう口に出してみたら答えなんて直ぐ出てしまった。 「じゃあ俺はもっとルーミアを喜ばせたいな」 「どういうこと?」 また、不思議そうに小首を傾げる。 まったく、こいつ本当はわざとやっているじゃないだろうか。 「俺もルーミアが好きだってこと」 そう言ってやるとルーミアの顔がトマトみたいに真っ赤になった。 でも、目線は真っ直ぐ俺を捕らえたまま。 「そーなのかー」 そう言ってルーミアは満開の向日葵みたいな笑顔になった。 5スレ目 550-551 ─────────────────────────────────────────────────────────── 447の続きかもしれないけど。 多分、読んでなくても大丈夫……と思う。 ====== 神社の冬は忙しい。 何しろ正月は神社のかきいれ時なのだ。 その上、唯一の正規スタッフの霊夢は、神楽の準備やら巫女舞の練習やらがある。 だから。 「○○ーっ! 向こうの設営もよろしくねー!」 「おっしゃー!」 必然的に、暇な俺が動くことになる。 「ねえ、最近、霊夢とばかり一緒にいない?」 「なんだ、急に突然?」 久しぶりにルーミアと2人きり。 博麗神社の境内を歩いていると、唐突にルーミアが切り出した。 ちなみに霊夢は、注文していた衣装が来るとかで、香霖堂へと行っている。 「最近、わたしに構ってくれない」 「仕方が無いだろう。忙しいんだから」 あ、リス。 ちょろちょろとドングリを拾っている。 秋の間に貯めきれなかったのか。 ……のんびりしてて、いいなあ。 「今もわたしを見てくれないし」 「い、いや、別に深い意味はないぞ」 棘のある声。 慌ててルーミアを見る俺。 石畳の上の彼女は、堤防決壊寸前だった。 「○○の、バカーっ!」 堤 防 決 壊。 ルーミアは空へ舞い上がると、そのまま物凄いスピードで飛んで行ってしまった。 ……やれやれ。 眼を神社のほうに戻すと、先ほどのリスまで俺を責めているような気がした。 その夜。 「あんまり、ルーミアをいじめないでやってね」 今日の顛末を話すと、霊夢は開口一番、そう言った。 「別に、俺は苛めているつもりはないぞ?」 「でも、あの子はまだ、精神的に幼い部分があるから」 「どういうことだ?」 「あー、もうー。とりあえず明日一日お休みをあげるから、ルーミアとデートしてきなさい!」 翌朝。 朝、起きたら暗かった。 いや、比喩じゃない。何も見えないんだ。 頬をつねる。OK、俺は起きてる。 「霊夢~」 家主の巫女を呼ぶ。 情けないが、本当に何も出来ないのだ。 ドタドタドタ 廊下を走る音がして、すぐに霊夢が顔を出す……気配がした。 「ちょ、あんた、それ、何!?」 「知るか。起きたらこうなってたんだ」 「闇があんたを取り巻いて、毛玉みたいじゃない!」 よりによって毛玉なのかよ……。 「うーん、こういうことの出来る奴は……。 そうね、多分そうだわ。 ルーミア! 出てきなさい! そこにいるんでしょう!!」 「なんでわかったの?」 心底不思議そうな声がする。ルーミアだ。 彼女が出てくる……気配がした。 「簡単な推理よ。昨日の話を聞けば、動機があるのはあなたしかいないでしょう? 大体、あなたは闇の妖怪じゃない。 今日は一日、○○がデートしてくれるって言うから、解きなさい」 「わはー、解くー」 その言葉とともに、俺を取り巻く闇が、すっ、と消えた。 その手を、楽しそうなルーミアが掴む。 「さあ、行こ。早く早くー」 「ちょっと待て! まだ俺は起きぬけなんだ!」 「まったく、こんなんでも貴重な労働力なんだから、嫉妬はほどほどにしておいてね」 霊夢、それはひどくないか? ……って、嫉妬? 「なあ、霊夢。それってど」 「あー! また霊夢ばかり見てるー!!!」 どういうことだ、と言おうとした俺の声をルーミアがかき消す。 結局、そのまま聞けず仕舞いでデートに行くことになってしまった。 どんよりとした空の下。 物寂しい湖畔を歩きながら、俺は考える。 嫉妬、か。 俺の自惚れでなければ、ルーミアは霊夢に嫉妬しているということだ。 そして、対象は俺。 ということは、俺はルーミアに惚れられているのか。 「ねえ、○○、楽しくないの?」 「いや、そんなことはないぞ」 「でも、なんか難しい顔してる」 「そうか?」 では、俺の気持ちはどうなんだ? ルーミアのことをどう思っているんだ? ……決まっている。 俺はルーミアと一緒にいたい。 ルーミアと一緒にいれば元気になれる。 どんなことだって超えて行けそうな気がする。 ああ、きっとこれが恋、なんだな。 「○○、顔が怖い。やっぱり、ルーミアといても……」 「ルーミア!」 「きゃっ」 しまった。 いきなり肩を掴むのは不味かったか。 おびえた表情のルーミア。 初めて掴んだ彼女は、こちらがびっくりするほど小さい。 いまにも折れてしまいそうな、よわよわしい感覚が掌に伝わってくる。 こんな少女を不安にさせていたのかと考えると、本当にすまないと思う。 でも、俺の心は決まった。 心が決まればすぐ告白するのが男の甲斐性ってもんだよな。 「ルーミア! 好きだ! 俺と付き合ってくれ!」 「え……」 ポケッとした表情のルーミア。 「精神的に幼い部分があるから」霊夢の言葉がこだまする。 彼女には、少し早かったか。 「嬉しい! わたしと付き合って!」 ポフッ だが、一瞬の後、ルーミアが抱きついてきた。 ルーミアの返事は、了承。 想いが通じ合った後なら、この腕にかかる重みも格別だ。 その時、 パサッ ルーミアの懐から、何か落ちた。 見たところ、紙袋のようだが。 「ルーミア、何か落ちたぞ」 すると、ルーミアは慌てて拾い上げ、 「はい、プレゼント」 いささか緊張の面持ちで、それを俺に渡してくれた。 「プレゼント? 俺に?」 「うん、そう」 「開けていいか?」 「うん」 ルーミアは、俺が紙袋を受け取るとすぐに俯いてしまった。 なんだか随分としおらしい。 そんなことを思いながら開けてみると、そこには1枚のマフラー。 「これ……」 「アリスに教わって一生懸命編んだの。 初めてだから不格好になっちゃったけど、貰ってくれる?」 ちらちらとこちらに視線を向けるルーミア。 その瞳が不安の色に染まっている。 俺はそんなルーミアが可愛くて、 「ああ、……でも」 彼女の体を抱き寄せて、 「俺には少し長いから、一緒に巻こうな」 俺たちの首に、その赤いマフラーを巻きつけた。 と、急に、 ドドドドドドドドォォォォォォォォォーーーーーーーン 大きな爆発音。 湖のほうを見ると、氷が紅魔館からこちらへ向かって裂けて来ている。 「わはー、すごーい!」 「御神渡りだ! まさかこんなところで見られるなんて……」 「おみ、わたり?」 首をかしげるルーミア。 「神様が今、あそこを通っているんだ。こっちに向かって」 「じゃあ、きっとわたしたちを祝福しているんだね!」 「……ああ、そうかもな」 「なら、見せ付けてあげないと。恋人なんですよーって」 言葉は積極的だが、実際はおずおずと腕を絡めてくるルーミア。 いつの間にか雲が晴れ、明るい太陽がこちらを覗いていた。 5スレ目 661-662 ─────────────────────────────────────────────────────────── 電波を受信したんで投下。いきなりクライマックスです。 「もうよせっ!ルーミア!きっとみんなも今のお前を受け入れてくれる!」 男が叫ぶ 「だったら何故私は封印されていたの!?それこそ受け入れられなかった証でしょ!」 ルーミアが反論する 「それは昔のことなんだろ?時代は変わったはずだ、少なくとも俺は受け入れてやる!」 「・・・そう、だったらそれを証明してみて!」 ルーミアはそう告げると力を集め始めた 「・・・判った、それでお前が納得するのなら」 男が構えて集中する。 「変身っ!!」 ――― Evolution King 男は金色の鎧を身に纏った 「それがあなたの全力ね・・・なら私もっ!」 ルーミアの手に一筋の闇が集まる 「他のスペルの力も全て集めた・・・文字通り全力よ!」 「ルーミア、これが終わったら・・・帰るぞ」 「それは私に勝ってから言いなさい」 お互いの力が高まる ―――影閃っ! ―――10 Jack Queen King Ace そして、 「「はぁぁああああっっっ!!!」」 ―――ストゥームブリンガー! ―――ROYAL STRAIGHT FLUSH 二つの影が交錯した 「・・・ねえ」 「・・・ん?」 地面に仰向けに倒れている二人 「みんなは私を許してくれるかしら・・・?」 ルーミアが呟く 「大丈夫だよ、ほら」 男が指をさす方向にはいつも遊んでいる氷精や夜雀がこちらに駆け寄ってくる姿があった 「そうみたいね」 微笑むルーミア、瞳から涙がこぼれる 「帰ろう、みんなのところへ」 起き上がり、ルーミアの手を引く 「ええ。」 ルーミアも起き上がると皆のところへ駆け寄る 「みんな・・・ごめんなさい」 その様子を見ながら男は過去を思い出す ―――橘さん、始、みんな・・・あれから幻想郷という別の世界に来てしまったから もう会えないかも知れないけど、俺はこの世界で大切な女性を見つけました。 「そういえば、まだちゃんとあなたの名前を聞いてなかったわ。」 ルーミアが問い掛ける 「そういえば・・・。えー、俺の名前は」 男は笑顔で答えた ―――剣崎・・・剣崎一真だ。 6スレ目 270(本文は東方キャラと他作品キャラの絡みを想像するスレ) ─────────────────────────────────────────────────────────── 「あのね、これ、あなたにもらってほしいの」 村のみんなと、村によく遊びに来る何人(匹?)かの妖怪と遊んだ帰り。 森の出口で振り返った宵闇の妖怪――ルーミア――がそっと差し出したものは、 なんだか甘い匂いのするへんてこな茶黒い物体だった。 「……これ、なに? えっと、食べ物?」 「そうよ? あら、わかんないかしら。 女の子に恥ずかしい思いをさせるなんて減点対象ねー」 せっかく女の子が勇気を振り絞ってるのにダメねー怒髪天だわー、とか呟いていたが、 言葉ほど怒っている様子はなく、なんだか顔を赤らめてむしろ恥ずかしそうにしていた。 よく村に遊びに来る妖怪メンバーは、みんな“妖しい怪”などという呼称が滑稽に思えるくらい面白くって、 村のみんなと同じくらいバカでやんちゃで、しかも可愛い連中だ。 その中でもルーミアは一番可愛いと思ってる。 そのルーミアからの贈り物だなんて、これ以上なく嬉しかった。 ……けど、これなに? 「これはね、“ちょこれーと”って言って、とっても甘くって美味しいお菓子なのよ」 「へー、これが貯古令糖か。ちょっと昔に幻想郷に入ってきたってじーちゃんが言ってたな。 甘くって美味しいらしいけど、うち貧乏だからそんな珍しいモノ初めて見たや」 「それでね、えっと……外の世界の行事で、今日はバレンタインデーって言って。 うふふ、あのね、女の子が、想いをチョコに溶かして好きな人に伝える日なんだって」 「私ね、あなたのことが好き」 うわ、わ。俺、一瞬で脳みそ沸騰した! 胸のあたりがばくばく言ってて、顔が熱くなって頭ん中が真っ白になって、 何か言った方が良いと思うのに、嬉しい気持ちを伝えたいのに、何も考えられない。 何もないのに何かを探すかのようにあちこち視線を彷徨わせているうちにふと、 顔を多分同じくらい真っ赤にしてこっちを見つめるルーミアと目があった。 と思うやいなや、にこっ、と目を細くして微笑んでくれた。 それを見た俺は、気付くと必死でウンウンと頷いていた。 それで、気持ちは充分伝わってくれた。 「わぁいっ、やったっ♪」 文字通りぴょんぴょんと俺の周りを飛び跳ねて喜んでくれるルーミア。 はいっ、食べてっ! と、元気よく突き出された手の平くらいの茶色い塊 ――ちょっと溶けててべとべとする――を受け取り、ぽりぽりと口に含んでみr 「あまいいいいいい!」 びっくりするほど甘かった。 「そう言ったじゃないー んと、もしかして口に合わなかったかしら?」 「いや、かなりびっくりしただけ」 神妙な面持ちのルーミアを横目に、今度は落ち着いてゆっくりと口に含む。 舌でゆっくり転がすと、じんわりと体中に甘みが広がっていく。 「……うん。 へー、猪口って美味しいんだな」 「美味しい!? ホント?」 「うん、ほんとほんと。上手に出来てるぜ」 「よかったぁ」 ほぅ、と胸をなで下ろすルーミアをみて、ちょっと意地悪がしたくなる。 「ルーミア食いしん坊だからな。 作ってる途中にいっぱいつまみ食いしたんじゃないかぁ?」 「えー、そんなことしてないよー。 ひどーい、私のことそんな風に見てたのー?」 意地悪そうに言ってみると、途端に頬を膨らませてむくれる。可愛い。 そっぽを向いたルーミアの肩を優しく回してこっちを向いてもらうと、ちょん、と、 ふっくらとしたルーミアのくちびるに自分のくちびるを触れあわせた。 「は、はぅ……」 胸のあたりに手を置いてボーっとするルーミアに向かって告げる。 「俺の気持ちを言ってなかったけど……俺はルーミアに好きだって言ってもらって嬉しい。 俺もルーミアが大好きだ」 「う……うん! うん! うんっ! やったぁ! 私は○○のことが好きっ! ○○も私のことが好き! これってすっごく嬉しいわ!」 手を繋いでそこを支点にぶんぶんと回りあって喜んで、 今度はルーミアからくちびるを近づけてくる。 今度も短かったけど、 ちゅっ、ぺろっ なめられた。 「うゎ」 「○○とのキス、甘~い」 「そりゃ、そうだよ……」 「もっとする~」 そう言って三度くちびるが近づき合う。今度は長く。 「ん~~っ」 れろれろと口の中をルーミアのちっちゃな舌が這いずり回り、 甘味の残りカスを舐め取っていくたびに酷くヘンな気分になる。 ルーミア、これが大人のキス(多分)ってこと、気付いてるのかなぁ…… もしかして大人に見つかったら怒られるかなぁ? って思ったけど、もうちょっとだけ。 もうちょっとだけ、こうしていようかな。 6スレ目 765 ─────────────────────────────────────────────────────────── ルーミアと肩寄せ合って縁側でぼんやり月夜を見上げてるときに。 「四月ももう終わろうってのに、朝晩はまだ冷えるな」 ぎゅーっ 「えへへー、こうするとあったかいよ、○○!」 7スレ目 302 ─────────────────────────────────────────────────────────── 答え③ 喰われる。現実は非情である。 答え ―――― ③ 答え ③ 答え ③ 「答えは③か……現実は甘くねーな……ルーミアの食欲の……勝ちってとこか」 「わはー♪ おいしそうな ごはん、いただきまー…」 あばよ、みんな。 「……あ……あれ…?」 冗談抜きで答え③を覚悟した俺の前で、いきなりルーミアは前のめりに倒れてしまった。 そして、そのままピクリとも動かない。 「……な、なんだ?」 一瞬 誰か助けてくれたのかとも考えたが、すぐにルーミアが倒れた理由に気がつく。 「…夕日か」 そういえばルーミアは確か、日光が苦手だったということを聞いたことがある。 よく見てみると、崖の周囲はほとんど日陰になってはいるが、一か所だけ日なたになっている場所があった。 「なるほどな……あいつ、あの日なたに入っちまったのか。」 夕日と言えど、宵闇の妖怪にとっては毒だったのだろう。 しかし、日光の下に出たことにすら気付かなかったなんて、よっぽど腹が減っていたんだな…… 「ぅー……」 ルーミアは、完全に目を回して ばたんきゅーしてる。 やれやれ……とりあえず命は助かったわけか。 さて…… 目の前には俺を喰おうとしていた宵闇の妖怪が一人倒れているわけだが…… このまま夕日に当たらせていれば彼女は死にかねない。 どーしたもんかね? うーん…… 「やれやれ……しかたない、家に連れて帰って介抱してやるか」 このまま放っておいて死なれるのは寝覚めが悪いので、俺はルーミアを家に連れて帰って介抱してやることにした。 彼女が目を覚ました時に また襲われるかな と思ったが、家の中には妖怪対策として隠し通路や 魔術の心得のない俺にも使えるインスタントスペルカードとか 黒白の泥棒魔女対策として罠とかいろいろ作ってある。 気を付けていれば、喰われることはたぶん無いだろう。 そうと決まれば、善は急げ。 俺はルーミアを連れて帰るべく彼女を背負う。 「…軽っ」 女の子を背負うのは初めてだが、あまりに軽いのでびっくりした。 女の子って軽いんだな……いや、こいつだけ特別なのか? いつもふよふよ浮いてるし。 「んぅ……」 「!!」 眠っていたはずのルーミアが声を上げる。 ヤバイ、目を覚ましたか!? 「ん~……もう、食べられないよー……」 ………… ベタな寝言だなオイ……つーか、ひょっとして俺 夢の中で 喰われてんのか? ルーミアの夢の中で喰われてゆく俺の姿に背筋が冷える。 連れて帰るのやめようかな…… 一瞬、そう考えたが 男が一度決めたことを覆すのはどうかと思ったので、彼女が目を覚ます前にさっさと家に帰ることにした。 なお、家に帰るまでの間、背中で目を覚まされて そのまま俺の頭にかじりつかれることにビクビクヒヤヒヤだったのは言うまでもない。 ・ ・ ・ 「ふー」 家に帰りついた俺は、まずルーミアをベッドに寝かせた。 そして、水で濡らしたタオルを頭の上に乗せる。 「んぅ……」 相変わらずのんきにスースー寝息をたてて眠っている。 さっきよりも顔色は良くなったし、これならもう大丈夫だろう。 さてと……腹も減ったし夕食でも作るかな。 そう考え、ルーミアに背を向けた瞬間―――― 「ごはんー!」 「!?」 いきなりルーミアが飛びかかってきた。 いくらなんでも起きるのが早すぎる。 こいつ、俺を油断させるために寝たふりしやがってたな!! ルーミア……恐ろしい子…! 「捕まるかよ…っ!!」 完璧に不意打ちだったが、俺はルーミアの突撃を間一髪かわすことができた。 フ、『ルーミアから逃げ切れる程度の能力』は伊達じゃないぜ! びたん! 「きゃうっ!」 ルーミアの突撃をかわすことによって、彼女の顔は壁に激突することとなってしまった。 「う~…痛いよぅー……」 赤くなった鼻を押さえ、眼尻に涙を浮かばせる。 「どうして いつも逃げるのー?」 ルーミアが恨めしげな目を向けながら言った。 「どうしてって…逃げなきゃ喰われるだろう?」 「あなたは、わたしに食べられるのは……嫌なのー?」 「当り前だろ。痛いのは御免だ」 「……」 まったく何を聞いてるんだか。 大方、こいつは一度も喰われそうになったたことがないんだろう。 だから、こいつは喰われる者の恐怖とか苦痛なんて知ったことじゃ―――― 「……うぅっ……」 「は!?」 「ぐすっ……ふぇぇ……」 「ちょ、ちょっと待て! 泣くほどのことか それ!?」 正直、かなり驚いた。 まさか、泣かれるとは完全に想定外だった。 「やだ…やだよぅ……」 ルーミアがその場にへたりこむ。 そして、ぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら、言った。 「あなたが…大好きなのー……」 「は!!??」 だ……大好き!? 「お願い…わたしを…嫌いにならないでよぅ……」 いや、ちょっと待て なんだこの展開は。 「嫌いにならないで」ってことは「ごはん」として好きなんじゃなくて…… そして、今更ながらに妙な事に気がつく。 ルーミアはいつも“俺だけ”を追っかけてくるってことに。 みすちーを追っかけてる最中ですら、俺の姿を見つけると俺を追い回す。 つーか、それって お腹が空いていたからじゃなかったのか? みすちーと話しているときによく現われていたのは、みすちーに対する嫉妬? ただひたすら俺だけを追いかけまわしていたのは、彼女なりの愛情表現? さっき、日なたに出ても気付かなかったくらい俺を追いかけたのは、そこまで俺のことが好きだったから? 「ちょ、ちょっと待て。じゃあ、いつも『ごはんー』とか叫びながら追っかけてたのは なんでだよ?」 「ぐすっ……好きな人に… どういうふうにしたら いいのか……わからなかったから……ぅぅ……わたし、黒白の魔女に聞いてみたの……」 ああ、よく俺の家に忍び込んではいろんなもの無断で持ち出していく 黒白の泥棒魔女か。 でも、あの魔女に恋の相談って、相談する相手を微妙に間違えてる気が ―――― 「そしたら…そしたらね、『好きな人がいるなら…襲いかかって食べちまうのも手だぜ。』って…」 ―――― あ の 黒 白 の 耳 年 増 ッ …! ルーミアは魔女の言葉を言葉どおりに受け止めてしまったらしい。 ……ってことは、今までルーミアにさんざん追っかけまわされてた元凶はあの耳年増のせいだったのか。 本当に悪いのは……大人びた話題に魂を売った黒白の耳年増だったんだ! 覚えてろよ耳年増……後で絶対 修 正 し て や る … ! 耳年増への報復を誓った一方で、俺はルーミアは責めないでおくことにした。 ぽろぽろと涙を流し、嗚咽を繰り返すルーミアの側にしゃがみ、彼女の両肩を両手で掴む。 そして、子供に言い聞かせるように彼女の眼を見つめながら語りかけた。 「……あのな、ルーミア。とりあえず黒白の言ったことは信じるな。あの魔女は悪い子だから」 「……そー…なのかー…? ぐすっ…」 悪い子っつーか、ただの耳年増だけどな。 「あと、俺は別におまえのことが嫌いなわけじゃない」 「ほんと…!?」 ルーミアの泣き顔がみるみるうちに笑顔に変わっていく。 そして、俺は彼女の涙が止まるとともに急速に場の雰囲気が和んでいくのを実感していた。 「ああ、本当だ」 それにしても、ルーミアが俺のこと好きだったなんてな…… 正直、俺を好きでいてくれることは嬉しいし、彼女はすごく可愛い。 ……彼女が俺のこと好きだって言ってくれたときから、彼女に対する愛情がふつふつと湧き上がっているのも本当だ。 でも、俺を喰おうとするのがなぁ…… 「あなたは……」 「ん?」 「わたしのこと……好き?」 一瞬、心を見透かされたようでドキッとしたが、俺は、俺の心のままに正直に言うことにした。 「ああ……俺を食べずにいてくれたら」 ルーミアは、少し考え込み。 「じゃあ、わたし あなたを食べない」 「……そっか…いい子だ」 そうして、俺はルーミアの頭を撫でる。 俺を喰わずにいてくれるなら、ルーミアとも これからは楽しくやっていけるだろう。 「えへへ……だからねー…」 ルーミアがいたずらっぽい表情を浮かべ、完全に安心しきっていた俺に飛びかかる。 「うぉっ!」 俺、『ルーミアから逃げ切れる程度の能力』を持っていたはずだったのにな…… 今度は……逃げられなかった。 「捕まえた! ずっと、私を好きでいてね!!」 ルーミア Happy End「捕まえた!」 うpろだ231 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○ー」 「や、ルーミア」 僕が木の枝の上に座っていると、彼女が飛んできた。 真夜中の上に、彼女自身も闇に包まれているからいまいち見づらいが、 月の光と僕の目の良さもあってか、すぐに判別することはできた。 ルーミアは、そのまま僕の方に飛んできて、おもむろに僕に抱きついた。 僕も、そのまま飛び込んできた彼女の身体を受け止める。 「んー」 「相変わらず抱きつくのが好きだね、ルーミア」 「だって、○○がやさしくてあったかいから」 「あはは」 いつも通りの答えだった。 まぁ、だからこそ彼女らしい。 その小さな頭――まぁ、僕と大差ないぐらいだけど――を優しく抱きかかえた。 彼女だって十分にあったかい。 「今日は、何してたの?」 「今日はねー、人間食べようと思って追いかけてたの」 「それで?」 「巫女に見つかっちゃった。お札投げられたから逃げてきた」 「あはは、そりゃ災難だ」 よく見ると、確かにルーミアの服は破かれたり千切れたりしていた。 そこから覗く、白い肌。 本当に、食べたいと思ってしまうほどに。 「結局収穫ゼロだった。○○は何してたの?」 「僕?僕はね…」 「暇だったから、ここでずっとルーミアが何してるのか考えてた」 「…そーなのか?」 「うん」 「当たってたのか?」 「まぁ、大体予想通りってところかな」 「すごいな○○はー。まるで予知能力者なのか?」 「肯定なのか疑問系なのかはっきりしてくれないかな」 「そーなのかー」 「答えになってないよ」 そういうと、ルーミアは僕の胸に顔を埋める。 そして目だけを、僕の目に向けた。 「やっぱり、○○は良い子なのだ」 「そうかな?」 「だって、私のことこうやって抱きしめてくれてる。 私の話を聞いてくれる。私の傍にずっといてくれてる」 「僕がルーミアを好きだからだよ」 「私も、○○が好き」 ぎゅ、っと抱きしめられた。 その力は見た目の少女の姿に反して強く、下手をすれば人間なら死んでしまいかねないほどだ。 だけど、僕は自然に抱きしめ返す。 それが、彼女の望むものだと知っているから。 ――カプ。 痛みが、僕の胸元に走る。 その痛みは一瞬で収まらず、ずっと、ずっと続くのだ。 紅い液体が僕の上着を、肉体を染める。 「○○」 「なんだい」 もし○○が死んじゃったら、私がその死体を食べてあげるからね。 ああ、僕もルーミアが死んだら、そうさせてもらうよ。 ルーミアが僕の胸元を貪り食っている姿が見えた。 いつのまにか、ルーミアの肩に噛り付いている自分がいた。 互いとずっと一緒に居たいから。誰にもくれたくないから。 僕たちは食し続けるのだ。 愛すべき同胞を。 死ぬまでは、少なくとも互いの味というのを知っておきたかった。 そうすればきっといつまでも互いと一緒に居られると思っているから。 互いの血肉を自分の身体に入れることで共に在ろうと思っているから。 それが僕たちの、毎夜の日課。 ルーミアの肉は、骨は、血は。僕の想像以上に美味だ。 でも、果たして彼女は僕の血肉をどのような味だと思ってるのだろうか。 僕にはわからないけれど。 彼女が満足そうに僕の血肉を貪る、可愛らしい笑顔が、全てを語っていたのかもしれない。 うpろだ247 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○編 満月の夜に、僕は彼女と出会った。 里では見かけない子だから、里の外に住む変り者の子供なのだろう。 証拠に、里について彼女は無知すぎた。 可愛い真っ赤なリボンについて尋ねると、本当は護符で外せないものらしい。 納得だ。 里の外に暮らすなら弾幕や符の一枚持たなければ危ないだろう。 一月後、また彼女と出会った 彼女は里の話を聞きたがったので、知りうる限りのことを答えていった。 何を聞いても新鮮らしく 「そーなのかー」 と驚き、感心する姿はとても愛らしかった 僕は次の満月が待ち遠しかった。 彼女は、満月の日に逢えるという予感があったからだ 予感どおり、彼女は次の満月にあらわれた。 だが、今日は里ではなく健康面が心配らしい。 なるほど、いつも元気な彼女が、頬も赤いし様子も変だし風邪でも引いたのかもしれない。 だけど、違った。 思うだけで高鳴る胸、会えないだけで溺れてしまったような息苦しさ。 それは、非常に見に覚えのある病気だった。 だから、特効薬を使った 唇を重ね合うのだ 次の満月が楽しみだ。 なんでも、彼女は満月以外目が見えないそうだ だから満月以外会えないのかと納得できたし、だからこそ次が楽しみなのだ 次の満月は、彼女が見る初めてのお祭りとなるだろう 彼女はいつもの一張羅でやってきた。 やはり祭りには浴衣だと思い、親戚のお下がりを借りてきておいたのだ 「一緒にお祭りにいこうよ!」 祭り、といっても色々ある 今回の昼間は、穣子さま主賓の収穫祭。 彼女と来たのは八坂とかいう、新しい神さまを祭るらしい。 どちらにせよ、飲めや歌えやの大騒ぎをするのに変わりはない。 今年の中月の名月は1日満月とずれているせいで、ずっと里は騒ぎっぱなし 彼女は……目を輝かせてごちそうに食らい付いている。 思ったより大食い……というか大人顔負け。すごいなぁ 彼女が食物に釘付けになっていると、神様の立てた柱に負けない角を生やした先生が僕のところにやってきた 「ルーミアとは別れなさい。 彼女は妖怪だ」 妖怪? そんな馬鹿な! 「本当だよ。君が本気で彼女が好きでも、誰も変えられない事実だ」 先生は、嘘や冗談でこんなことは言わない。 つまり本当のことなんだろう 「わかったよ先生」 今はもう、満月の夜に逢うことはない 一緒に語り明かすことも、お祭りに行くこともない 彼女に食べられることで、彼女と一つになることを望んだからだ ------------------------------------------------------------ ルーミア編 ↓ ○○は、私に食べて欲しいみたい。 すごく、すごく嬉しい。 わたしは、○○からステキなお話やきれいな浴衣の思い出をもらったけど わたしが、○○のお願いを聞いてあげられるなんて、思っていなかった。 ○○、大好き! ぜんぶ、きれいに食べてあげるね。 次の満月、○○はいつもの場所に来なかった。 草だって、蟲だって、家畜だって、人間だって、次に来たらまたいるのに。 なんで○○はいないんだろう。 さびしいな。 次の満月も、またいない。 ひょっとして、わたしのことキライになっちゃったの? そんなことないよね? だって、食べ終わるまでずっと○○は優しい笑顔だったもの。 ――そうだ、○○のおうちにいこう! ○○の自慢のぱぱとままも見てみたいもん。 人間の里は、夏のセミみたいにがやがや、がやがや騒がしい。 呑み所、という看板の方からぷぅんとお鼻をくすぐられるようなにおいがする。 じつは、あのにおいは巫女っぽくて苦手。 神社からはいつもあのにおいがするから。 ……あぁ、ここだ。○○はこの家の前で胸を張っていたっけ。 でも、白黒の垂れ幕に、両手一杯に広げても届かないほど大きな白黒の花。 こんなのあったかな? とりあえず、中に入っちゃえ。 神社みたいに妙な結界もないみたいだし。 あ、人間のおとこの人だ。あれが○○のぱぱかな? うん、目元がそっくり。 ○○の言っていたとおりだね。 「○○のぱぱなのかー?」 ――憎い。息子を殺した妖怪が。 あの祭りの日から、秘密結社に繋がりをもって妖怪の真の邪悪さを改めて知ることができた。 息子の魂の安らぎのために、愛する息子の悔いをなくすために。 一日も早く、幻想郷を人の手に取り戻さねばならない。 「○○のぱぱなのかー?」 どくり、と血が逆巻く。 体が、誰かに操られているみたいに勝手に動く。 俺を支配しているのは憎しみだ。 怒りだ。 のこのこと現れた息子の仇。 息子だけでは足らず、俺も食らいに来たか? かまいはしない。ならば道連れにしてやる!! きゅうに、おとこの人が飛び掛ってきた。 とっさに横に避けようとしたけど、そこは壁。 避けきれず、おとこの人に押し倒されてしまった。 そのまま馬乗りになり、わたしのほっぺたに、固く握った手をなんどもなんども叩きつけてきた。 霊力も護符も使わないで、妖怪に傷を負わせるなんてできるわけないじゃない? あ、そもそもスペルカードの宣言だってこの人はしていない。 わたしだって、知ってることなのに……へんなひと。 なんだって、このひとはこんなにわめき散らしているんだろう? セミよりうるさいよ。 えっと……○○がいない? 返せ? 何のことだろう? たとえバラバラになったって、放っておけばそのうち治るじゃない。 だってわたしはそうだもの。 ……ひょっとして、人間は――○○は――そうじゃないの? そうすると……もう○○に会えないの? わたしが会えなくしたの? “真実”に気付いたわたしは、人間を振りほどいて夜の闇へ逃げ出した。 でも、闇はわたしになれるけど、○○になれるわけじゃない。 闇はただ冷たくて寂しかった。 ○○と始めて会って、いろいろな事を聴いたあの場所から、わたしは動きたくなかった。 お昼に人間の討伐隊が来て、わたしをばらばらにしていった。 次の満月の夜に、わたしは何事もなかったみたいに復活した。 でも、それは身体だけ。 わたしは、あの場所でずっと座り続けた。 心地よい緑のクッションは、わたしの闇に負けてどろどろと腐ってしまった。 でも、わたしはその場所から動きたくなかった。 何も食べる気がしない。 あんなに心地よかった闇は優しくない。 どれくらい経ったか、もう解らない。 満月の日も闇を解かなくなったから。 そんなある日、背中に冷たい何かが触れた。 雪でも降ったのかもしれない。 雪はいい。 こんなにも冷たいけれど、きっとわたしよりはいい。 「そんなことはないよ。ルーミアの背中はあったかい」 ○○君の声、あぁ幻か。 きっと○○ならそう声をかけてくれる。 「ルーミアの周りは暗いかもしれないけど、ルーミアの心は太陽みたいに眩しくって、そういうところ、好きなんだけどな」 ○○が生きていたら、きっと言ってくれたんだろうな。 その機会はわたしが永遠に奪ってしまったけれど 「……って無視かよっ! よーし、そうくるなら…」 わたしのほほに、ひやりとしたものが触れる。 次の瞬間、わたしの唇は懐かしいあの感覚でふさがれた。 周囲の闇が、満月の月光に溶けてゆく。 凍りついたわたしの心が、眼を伝う涙と一緒に溶け出してゆく。 懐かしすぎる、あの感触。 二度とないと思っていた。 「ばかだなぁ、僕がルーミアを置いて成仏なんてしちゃうわけないだろう?」 ○○は、ずっとわたしと共にいた。 亡骸をわたしの中に納めた亡霊として。 わたしがこの世界から消滅するその日まで、○○とずっと一緒にいられる。 「ル、ルーミアっ!そっちは巨木巨木っ!!右に避けて! そっちは左ぃ~!!」 「そーなのかー」 「ウェディングドレス汚れちゃうってっ! あーーーっ!!」 うpろだ424 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「……キスしてもいい?」 目の前でふよふよと宙に浮かぶ闇の塊の中から、少女らしい少し高めの柔らかな声が聞こえる。 「いいよ、ルーミア」 そう言って青年は闇の中に足を踏み入れた。 とたん、青年の目に映る世界が一変する。 緑の木々に覆われた暖かな世界が、ひんやりとして何一つ見えない暗い闇に覆われた世界に変わったのだ。 何も見えなくとも、周囲の音が殊更ひどく大きく耳に響いてくる。 普通に考えるならば、人はその世界に恐怖しか覚えないだろう。 だが、青年は違った。 普通に考えるならば、人はその世界から抜け出したいと考えるだろう。 けれども、青年は違った。 なぜなら、青年は この狭く暗い世界の中心に愛する少女がいることを知っていたから。 青年が高鳴る胸を抑えながら、もう一歩踏み出した その時―――― 「あ、頭はどこー?」 と、どこか慌てたようなルーミアの声が響く。 時折、身体に何か――――おそらくはルーミアの腕――――が掠めるが、彼女は青年を捕らえることができない。 ぶんぶん、と彼女が腕を振る音が青年の耳に届く。 おそらくは、青年を捕えようと躍起になっているのだろう。 「ねえ、どこなのー!?」 ルーミアの声は、既に涙交じりになっている。 その眼の端には涙を浮かべながら捕まらない青年を求める姿が、彼には容易に想像できた。 アタフタしている彼女に、青年は目を細め笑みを深める。 まるで見えないのは青年のほうも同じなので、青年は声を出しつつ腕を伸ばす。 「ここだよ、ルーミ――――」 ふにっ 「――――!?」 「きゃっ!」 何か柔らかい感触が青年の手に触れた、と同時にルーミアの短い悲鳴が響く。 未だ手に残る柔らかい感触と押し黙るルーミアの反応から、その柔らかい感触が何だったのか予測がついた。 ――――この柔らかい感覚は ドクン…………ドクン………… ――――ヒョットシテ禁忌ニ触レテシマッタカ?―――― ドクン……ドクン……ドクン…… 青年の心臓の鼓動が緩やかに加速しはじめる。 「あぅぅ……」 ルーミアは絞り出すように、可愛らしく唸った。 青年がした行為が、青年の想像どおりだったとしたら―――― きっと、彼女の頬は赤く染まり、大きくてパッチリとした紅い瞳の端に涙を浮かべているに違いなかった。 「……えっち」 呻くようにルーミアは呟いた。 どうやら、青年はルーミアの胸に触れてしまったようである。 ただし、彼女の声には非難や嫌悪といった負の感情はほとんど込められていない。 「……ごめんな、ルーミア」 ルーミアに謝りながら、青年は声がした位置を両の掌で挟むように手を伸ばした。 ほどなくして、掌に柔らかいものが当たる。 (すごく…柔らかい……) 先ほどとはやや違う柔らかさ。それはルーミアの頬なのだろう。 その証拠に、掌の内側の少し上に、小さく紅く光る2つの輝き――――ルーミアの瞳がある。 彼女の肌の感触を掌に感じ、抑えきれないほどの衝動が青年を襲う。 今すぐ抱きしめたい、今すぐその唇を貪りたい。 そんな欲望を必死で押さえながら、青年は彼女の顔に自分の顔を近づけて―――― 「つかまえた」 と、一言。 「つ、つかまっちゃった……」 と、ルーミアも一言。 ルーミアの可愛らしさが凝縮された言葉を受け、青年の脳裏に 普段 冗談交じりに青年を食べようとするルーミアの姿がふと浮かんだ。 普段の彼女の姿と、今の彼女の姿……その二つの姿は あまりにもかけ離れすぎている。 けれども、そのギャップが青年にとってはたまらなく愛おしかった。 「するよ?」 ルーミアは、言葉を出さず―――― ……コクリ 否、言葉を出せずに、おずおずとゆっくり首を縦に振る。 青年は首を少し傾け、唇をゆっくりと寄せてゆく。 「ん……」 ちゅっ…… 青年の唇が、ルーミアの唇に僅かに触れる。 そのまま、青年は啄ばむように軽いキスを繰り返す。 その最中、青年は唇で触れているその感触に驚きを隠せなかった。 なんて――――柔らかさ それは頬の柔らかさとは比較にならない。 少しでも乱暴にしてしまえば、すぐに壊れてしまいそうな程に柔らかい。 それでいて、ふにふにとした弾力があり、まるで熟れて食べ頃のサクランボのような瑞々しさがある。 「んっ……」 青年のリビドーが刺激され、胸の中にふつふつと情欲が湧き上がる。 強く、深く、だが優しくルーミアの唇に自分の唇を押しつけた。 上唇と下唇の境界に舌をゆっくりと這わせ、舐めしゃぶる。 それに飽きたら、上唇に軽く歯を立て、その柔らかい感触を楽しむ。 青年は、ルーミアの身体から次第に次第に力が抜けて行くのを感じ取っていた。 だから、青年は頬に添えていた左手を離し、ルーミアの腰に左手を回して その身体を支える。 ルーミアも、青年の唇を味わってはいるものの、あまり経験がないのか、その動きはどこかぎこちない。 されるがままに、求められるがままに、青年に唇を蹂躙されるしかなかった。 けれども、ルーミアはそれが嫌だとは感じていなかった。 ただただ、青年の唇と幸せに暴れる胸の鼓動に身を任せている。 いつしか、青年の理性には罅が入り、その行動もルーミアをいたわるものから、己の欲望を満足させようとするものに変貌する。 この柔らかい唇も頬も胸も、甘い匂いがする身体も、サラサラと絹のような手触りの髪も、全て全て自分のモノにしてしまいたい…… そんな情欲がただただ溢れ出し、青年は完全に自己を抑えられなくなってしまっていた。 そして、その情欲に従い彼女の唇を抉じ開け、強引に舌を侵入させた時―――― 「やっ……!」 僅かに恐怖の混じったルーミアの小さな悲鳴が響いた。 とたん、色欲に染まりかかっていた青年の意識が正常な領域に引きずり戻される。 この時点になって、青年はルーミアの身体が僅かに震えていることにも気づいた。 ―――― 怯えている…… 氷水を浴びせかけられたように心が竦み、情欲の炎が一瞬で消えてゆく。 そして、かわりに溢れ出るのは後悔と自責、そして彼女への―――― 「ご、ごめん! ルーミア!」 青年は、抱きしめていた彼女を解放し、一歩後ずさった。 そして、衝動に、情欲に突き動かされて彼女を傷つけてしまったことを詫びる。 しかし、青年の耳には何一つ聞こえてこない。 「本当にごめん、ルーミア……」 もう一度、青年は詫びる。 けれども、それでも彼女は声を出さない。 全ては闇の中……だから、ルーミアが怯えているのか、怒っているのか、青年にはそれすらも読み取れなかった。 「ふふ……」 不意に、ルーミアの笑い声が響く。 「……ルーミア?」 「もとの、優しい○○にもどった……」 それは、とても安心した声。 それは、とても嬉しそうな声。 青年の冷えた心が、次第に次第に暖かくなってゆく。 「だぁいすき~」 どんっ! 「うわっ」 青年が胸をなでおろしている最中に、彼の腹部に何かがぶつかってきた。 その衝撃に、青年は体勢を保つことができずに その場に尻餅をつくように倒れ込む。 そして、自分の腹部に何かがしがみついていることに気づく。 呆気にとられるものの、青年はすぐに腹部にしがみ付いているものの正体を悟った。 「ふふ……」 青年は、優しげな笑みを浮かべながら、未だ自身にしがみ付きながら甘えているルーミアの頭を撫でた。 サラサラとした髪が手触りが気持ちいい。 「えへへ……」 そうして、二人はしばし穏やかで甘い時間を過ごす。 「ねえ……」 「ん?」 「これが……大人のキス?」 「あ、ああ……」 ちょっとやり過ぎたけどね……と、青年は心の中で付け加える。 「へへっ、そーなのかー……」 相も変わらず すべては闇の中の出来事で、青年には何一つ見えない。 けれども一瞬だけ、青年の目には、頬を紅く染めながら照れくさそうに笑うルーミアが見えた。 「ねえ、○○……」 ふと、闇の中から恥じらいを含んだ声がおずおずと―――― 「まだ……してほしいの……」 「まだ…って――――」 「……キス」 青年は、再び自身の熱い衝動が鎌首を擡げてゆくのを自覚した。 『初めてのチュウ ルーミア受編』end 10スレ目 58 ───────────────────────────────────────────────────────────
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autolink TH-0057 カード名:ルーミア 読み:るーみあ カテゴリ:キャラクター 属性:日 EX:日2 コスト:日 登場位置: ●●● ●●● AP:2 DP:1 SP:0 陣営:無し 基本能力:無し 特殊能力: 夜符「ナイトバード」[0] このキャラにAP+1・DP+1する。 (1ターンに1回まで使用可能) 性別:女 レアリティ:C illust:ノヤマコト 余った1コスをはける上に全配置なのでなかなか使える。 能力を考えると、相手のDP2のAFに合わせてDFに置くほうがいいかもしれない。 関連項目 ルーミア(闇符「ディマーケイション」) 宙
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ルーミア2 5スレ目 661-662 447の続きかもしれないけど。 多分、読んでなくても大丈夫……と思う。 ====== 神社の冬は忙しい。 何しろ正月は神社のかきいれ時なのだ。 その上、唯一の正規スタッフの霊夢は、神楽の準備やら巫女舞の練習やらがある。 だから。 「○○ーっ! 向こうの設営もよろしくねー!」 「おっしゃー!」 必然的に、暇な俺が動くことになる。 「ねえ、最近、霊夢とばかり一緒にいない?」 「なんだ、急に突然?」 久しぶりにルーミアと2人きり。 博麗神社の境内を歩いていると、唐突にルーミアが切り出した。 ちなみに霊夢は、注文していた衣装が来るとかで、香霖堂へと行っている。 「最近、わたしに構ってくれない」 「仕方が無いだろう。忙しいんだから」 あ、リス。 ちょろちょろとドングリを拾っている。 秋の間に貯めきれなかったのか。 ……のんびりしてて、いいなあ。 「今もわたしを見てくれないし」 「い、いや、別に深い意味はないぞ」 棘のある声。 慌ててルーミアを見る俺。 石畳の上の彼女は、堤防決壊寸前だった。 「○○の、バカーっ!」 堤 防 決 壊。 ルーミアは空へ舞い上がると、そのまま物凄いスピードで飛んで行ってしまった。 ……やれやれ。 眼を神社のほうに戻すと、先ほどのリスまで俺を責めているような気がした。 その夜。 「あんまり、ルーミアをいじめないでやってね」 今日の顛末を話すと、霊夢は開口一番、そう言った。 「別に、俺は苛めているつもりはないぞ?」 「でも、あの子はまだ、精神的に幼い部分があるから」 「どういうことだ?」 「あー、もうー。とりあえず明日一日お休みをあげるから、ルーミアとデートしてきなさい!」 翌朝。 朝、起きたら暗かった。 いや、比喩じゃない。何も見えないんだ。 頬をつねる。OK、俺は起きてる。 「霊夢~」 家主の巫女を呼ぶ。 情けないが、本当に何も出来ないのだ。 ドタドタドタ 廊下を走る音がして、すぐに霊夢が顔を出す……気配がした。 「ちょ、あんた、それ、何!?」 「知るか。起きたらこうなってたんだ」 「闇があんたを取り巻いて、毛玉みたいじゃない!」 よりによって毛玉なのかよ……。 「うーん、こういうことの出来る奴は……。 そうね、多分そうだわ。 ルーミア! 出てきなさい! そこにいるんでしょう!!」 「なんでわかったの?」 心底不思議そうな声がする。ルーミアだ。 彼女が出てくる……気配がした。 「簡単な推理よ。昨日の話を聞けば、動機があるのはあなたしかいないでしょう? 大体、あなたは闇の妖怪じゃない。 今日は一日、○○がデートしてくれるって言うから、解きなさい」 「わはー、解くー」 その言葉とともに、俺を取り巻く闇が、すっ、と消えた。 その手を、楽しそうなルーミアが掴む。 「さあ、行こ。早く早くー」 「ちょっと待て! まだ俺は起きぬけなんだ!」 「まったく、こんなんでも貴重な労働力なんだから、嫉妬はほどほどにしておいてね」 霊夢、それはひどくないか? ……って、嫉妬? 「なあ、霊夢。それってど」 「あー! また霊夢ばかり見てるー!!!」 どういうことだ、と言おうとした俺の声をルーミアがかき消す。 結局、そのまま聞けず仕舞いでデートに行くことになってしまった。 どんよりとした空の下。 物寂しい湖畔を歩きながら、俺は考える。 嫉妬、か。 俺の自惚れでなければ、ルーミアは霊夢に嫉妬しているということだ。 そして、対象は俺。 ということは、俺はルーミアに惚れられているのか。 「ねえ、○○、楽しくないの?」 「いや、そんなことはないぞ」 「でも、なんか難しい顔してる」 「そうか?」 では、俺の気持ちはどうなんだ? ルーミアのことをどう思っているんだ? ……決まっている。 俺はルーミアと一緒にいたい。 ルーミアと一緒にいれば元気になれる。 どんなことだって超えて行けそうな気がする。 ああ、きっとこれが恋、なんだな。 「○○、顔が怖い。やっぱり、ルーミアといても……」 「ルーミア!」 「きゃっ」 しまった。 いきなり肩を掴むのは不味かったか。 おびえた表情のルーミア。 初めて掴んだ彼女は、こちらがびっくりするほど小さい。 いまにも折れてしまいそうな、よわよわしい感覚が掌に伝わってくる。 こんな少女を不安にさせていたのかと考えると、本当にすまないと思う。 でも、俺の心は決まった。 心が決まればすぐ告白するのが男の甲斐性ってもんだよな。 「ルーミア! 好きだ! 俺と付き合ってくれ!」 「え……」 ポケッとした表情のルーミア。 「精神的に幼い部分があるから」霊夢の言葉がこだまする。 彼女には、少し早かったか。 「嬉しい! わたしと付き合って!」 ポフッ だが、一瞬の後、ルーミアが抱きついてきた。 ルーミアの返事は、了承。 想いが通じ合った後なら、この腕にかかる重みも格別だ。 その時、 パサッ ルーミアの懐から、何か落ちた。 見たところ、紙袋のようだが。 「ルーミア、何か落ちたぞ」 すると、ルーミアは慌てて拾い上げ、 「はい、プレゼント」 いささか緊張の面持ちで、それを俺に渡してくれた。 「プレゼント? 俺に?」 「うん、そう」 「開けていいか?」 「うん」 ルーミアは、俺が紙袋を受け取るとすぐに俯いてしまった。 なんだか随分としおらしい。 そんなことを思いながら開けてみると、そこには1枚のマフラー。 「これ……」 「アリスに教わって一生懸命編んだの。 初めてだから不格好になっちゃったけど、貰ってくれる?」 ちらちらとこちらに視線を向けるルーミア。 その瞳が不安の色に染まっている。 俺はそんなルーミアが可愛くて、 「ああ、……でも」 彼女の体を抱き寄せて、 「俺には少し長いから、一緒に巻こうな」 俺たちの首に、その赤いマフラーを巻きつけた。 と、急に、 ドドドドドドドドォォォォォォォォォーーーーーーーン 大きな爆発音。 湖のほうを見ると、氷が紅魔館からこちらへ向かって裂けて来ている。 「わはー、すごーい!」 「御神渡りだ! まさかこんなところで見られるなんて……」 「おみ、わたり?」 首をかしげるルーミア。 「神様が今、あそこを通っているんだ。こっちに向かって」 「じゃあ、きっとわたしたちを祝福しているんだね!」 「……ああ、そうかもな」 「なら、見せ付けてあげないと。恋人なんですよーって」 言葉は積極的だが、実際はおずおずと腕を絡めてくるルーミア。 いつの間にか雲が晴れ、明るい太陽がこちらを覗いていた。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 6スレ目 765 「あのね、これ、あなたにもらってほしいの」 村のみんなと、村によく遊びに来る何人(匹?)かの妖怪と遊んだ帰り。 森の出口で振り返った宵闇の妖怪――ルーミア――がそっと差し出したものは、 なんだか甘い匂いのするへんてこな茶黒い物体だった。 「……これ、なに? えっと、食べ物?」 「そうよ? あら、わかんないかしら。 女の子に恥ずかしい思いをさせるなんて減点対象ねー」 せっかく女の子が勇気を振り絞ってるのにダメねー怒髪天だわー、とか呟いていたが、 言葉ほど怒っている様子はなく、なんだか顔を赤らめてむしろ恥ずかしそうにしていた。 よく村に遊びに来る妖怪メンバーは、みんな“妖しい怪”などという呼称が滑稽に思えるくらい面白くって、 村のみんなと同じくらいバカでやんちゃで、しかも可愛い連中だ。 その中でもルーミアは一番可愛いと思ってる。 そのルーミアからの贈り物だなんて、これ以上なく嬉しかった。 ……けど、これなに? 「これはね、“ちょこれーと”って言って、とっても甘くって美味しいお菓子なのよ」 「へー、これが貯古令糖か。ちょっと昔に幻想郷に入ってきたってじーちゃんが言ってたな。 甘くって美味しいらしいけど、うち貧乏だからそんな珍しいモノ初めて見たや」 「それでね、えっと……外の世界の行事で、今日はバレンタインデーって言って。 うふふ、あのね、女の子が、想いをチョコに溶かして好きな人に伝える日なんだって」 「私ね、あなたのことが好き」 うわ、わ。俺、一瞬で脳みそ沸騰した! 胸のあたりがばくばく言ってて、顔が熱くなって頭ん中が真っ白になって、 何か言った方が良いと思うのに、嬉しい気持ちを伝えたいのに、何も考えられない。 何もないのに何かを探すかのようにあちこち視線を彷徨わせているうちにふと、 顔を多分同じくらい真っ赤にしてこっちを見つめるルーミアと目があった。 と思うやいなや、にこっ、と目を細くして微笑んでくれた。 それを見た俺は、気付くと必死でウンウンと頷いていた。 それで、気持ちは充分伝わってくれた。 「わぁいっ、やったっ♪」 文字通りぴょんぴょんと俺の周りを飛び跳ねて喜んでくれるルーミア。 はいっ、食べてっ! と、元気よく突き出された手の平くらいの茶色い塊 ――ちょっと溶けててべとべとする――を受け取り、ぽりぽりと口に含んでみr 「あまいいいいいい!」 びっくりするほど甘かった。 「そう言ったじゃないー んと、もしかして口に合わなかったかしら?」 「いや、かなりびっくりしただけ」 神妙な面持ちのルーミアを横目に、今度は落ち着いてゆっくりと口に含む。 舌でゆっくり転がすと、じんわりと体中に甘みが広がっていく。 「……うん。 へー、猪口って美味しいんだな」 「美味しい!? ホント?」 「うん、ほんとほんと。上手に出来てるぜ」 「よかったぁ」 ほぅ、と胸をなで下ろすルーミアをみて、ちょっと意地悪がしたくなる。 「ルーミア食いしん坊だからな。 作ってる途中にいっぱいつまみ食いしたんじゃないかぁ?」 「えー、そんなことしてないよー。 ひどーい、私のことそんな風に見てたのー?」 意地悪そうに言ってみると、途端に頬を膨らませてむくれる。可愛い。 そっぽを向いたルーミアの肩を優しく回してこっちを向いてもらうと、ちょん、と、 ふっくらとしたルーミアのくちびるに自分のくちびるを触れあわせた。 「は、はぅ……」 胸のあたりに手を置いてボーっとするルーミアに向かって告げる。 「俺の気持ちを言ってなかったけど……俺はルーミアに好きだって言ってもらって嬉しい。 俺もルーミアが大好きだ」 「う……うん! うん! うんっ! やったぁ! 私は○○のことが好きっ! ○○も私のことが好き! これってすっごく嬉しいわ!」 手を繋いでそこを支点にぶんぶんと回りあって喜んで、 今度はルーミアからくちびるを近づけてくる。 今度も短かったけど、 ちゅっ、ぺろっ なめられた。 「うゎ」 「○○とのキス、甘~い」 「そりゃ、そうだよ……」 「もっとする~」 そう言って三度くちびるが近づき合う。今度は長く。 「ん~~っ」 れろれろと口の中をルーミアのちっちゃな舌が這いずり回り、 甘味の残りカスを舐め取っていくたびに酷くヘンな気分になる。 ルーミア、これが大人のキス(多分)ってこと、気付いてるのかなぁ…… もしかして大人に見つかったら怒られるかなぁ? って思ったけど、もうちょっとだけ。 もうちょっとだけ、こうしていようかな。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 7スレ目 302 ルーミアと肩寄せ合って縁側でぼんやり月夜を見上げてるときに。 「四月ももう終わろうってのに、朝晩はまだ冷えるな」 ぎゅーっ 「えへへー、こうするとあったかいよ、○○!」 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ231 答え③ 喰われる。現実は非情である。 答え ―――― ③ 答え ③ 答え ③ 「答えは③か……現実は甘くねーな……ルーミアの食欲の……勝ちってとこか」 「わはー♪ おいしそうな ごはん、いただきまー…」 あばよ、みんな。 「……あ……あれ…?」 冗談抜きで答え③を覚悟した俺の前で、いきなりルーミアは前のめりに倒れてしまった。 そして、そのままピクリとも動かない。 「……な、なんだ?」 一瞬 誰か助けてくれたのかとも考えたが、すぐにルーミアが倒れた理由に気がつく。 「…夕日か」 そういえばルーミアは確か、日光が苦手だったということを聞いたことがある。 よく見てみると、崖の周囲はほとんど日陰になってはいるが、一か所だけ日なたになっている場所があった。 「なるほどな……あいつ、あの日なたに入っちまったのか。」 夕日と言えど、宵闇の妖怪にとっては毒だったのだろう。 しかし、日光の下に出たことにすら気付かなかったなんて、よっぽど腹が減っていたんだな…… 「ぅー……」 ルーミアは、完全に目を回して ばたんきゅーしてる。 やれやれ……とりあえず命は助かったわけか。 さて…… 目の前には俺を喰おうとしていた宵闇の妖怪が一人倒れているわけだが…… このまま夕日に当たらせていれば彼女は死にかねない。 どーしたもんかね? うーん…… 「やれやれ……しかたない、家に連れて帰って介抱してやるか」 このまま放っておいて死なれるのは寝覚めが悪いので、俺はルーミアを家に連れて帰って介抱してやることにした。 彼女が目を覚ました時に また襲われるかな と思ったが、家の中には妖怪対策として隠し通路や 魔術の心得のない俺にも使えるインスタントスペルカードとか 黒白の泥棒魔女対策として罠とかいろいろ作ってある。 気を付けていれば、喰われることはたぶん無いだろう。 そうと決まれば、善は急げ。 俺はルーミアを連れて帰るべく彼女を背負う。 「…軽っ」 女の子を背負うのは初めてだが、あまりに軽いのでびっくりした。 女の子って軽いんだな……いや、こいつだけ特別なのか? いつもふよふよ浮いてるし。 「んぅ……」 「!!」 眠っていたはずのルーミアが声を上げる。 ヤバイ、目を覚ましたか!? 「ん~……もう、食べられないよー……」 ………… ベタな寝言だなオイ……つーか、ひょっとして俺 夢の中で 喰われてんのか? ルーミアの夢の中で喰われてゆく俺の姿に背筋が冷える。 連れて帰るのやめようかな…… 一瞬、そう考えたが 男が一度決めたことを覆すのはどうかと思ったので、彼女が目を覚ます前にさっさと家に帰ることにした。 なお、家に帰るまでの間、背中で目を覚まされて そのまま俺の頭にかじりつかれることにビクビクヒヤヒヤだったのは言うまでもない。 ・ ・ ・ 「ふー」 家に帰りついた俺は、まずルーミアをベッドに寝かせた。 そして、水で濡らしたタオルを頭の上に乗せる。 「んぅ……」 相変わらずのんきにスースー寝息をたてて眠っている。 さっきよりも顔色は良くなったし、これならもう大丈夫だろう。 さてと……腹も減ったし夕食でも作るかな。 そう考え、ルーミアに背を向けた瞬間―――― 「ごはんー!」 「!?」 いきなりルーミアが飛びかかってきた。 いくらなんでも起きるのが早すぎる。 こいつ、俺を油断させるために寝たふりしやがってたな!! ルーミア……恐ろしい子…! 「捕まるかよ…っ!!」 完璧に不意打ちだったが、俺はルーミアの突撃を間一髪かわすことができた。 フ、『ルーミアから逃げ切れる程度の能力』は伊達じゃないぜ! びたん! 「きゃうっ!」 ルーミアの突撃をかわすことによって、彼女の顔は壁に激突することとなってしまった。 「う~…痛いよぅー……」 赤くなった鼻を押さえ、眼尻に涙を浮かばせる。 「どうして いつも逃げるのー?」 ルーミアが恨めしげな目を向けながら言った。 「どうしてって…逃げなきゃ喰われるだろう?」 「あなたは、わたしに食べられるのは……嫌なのー?」 「当り前だろ。痛いのは御免だ」 「……」 まったく何を聞いてるんだか。 大方、こいつは一度も喰われそうになったたことがないんだろう。 だから、こいつは喰われる者の恐怖とか苦痛なんて知ったことじゃ―――― 「……うぅっ……」 「は!?」 「ぐすっ……ふぇぇ……」 「ちょ、ちょっと待て! 泣くほどのことか それ!?」 正直、かなり驚いた。 まさか、泣かれるとは完全に想定外だった。 「やだ…やだよぅ……」 ルーミアがその場にへたりこむ。 そして、ぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら、言った。 「あなたが…大好きなのー……」 「は!!??」 だ……大好き!? 「お願い…わたしを…嫌いにならないでよぅ……」 いや、ちょっと待て なんだこの展開は。 「嫌いにならないで」ってことは「ごはん」として好きなんじゃなくて…… そして、今更ながらに妙な事に気がつく。 ルーミアはいつも“俺だけ”を追っかけてくるってことに。 みすちーを追っかけてる最中ですら、俺の姿を見つけると俺を追い回す。 つーか、それって お腹が空いていたからじゃなかったのか? みすちーと話しているときによく現われていたのは、みすちーに対する嫉妬? ただひたすら俺だけを追いかけまわしていたのは、彼女なりの愛情表現? さっき、日なたに出ても気付かなかったくらい俺を追いかけたのは、そこまで俺のことが好きだったから? 「ちょ、ちょっと待て。じゃあ、いつも『ごはんー』とか叫びながら追っかけてたのは なんでだよ?」 「ぐすっ……好きな人に… どういうふうにしたら いいのか……わからなかったから……ぅぅ……わたし、黒白の魔女に聞いてみたの……」 ああ、よく俺の家に忍び込んではいろんなもの無断で持ち出していく 黒白の泥棒魔女か。 でも、あの魔女に恋の相談って、相談する相手を微妙に間違えてる気が ―――― 「そしたら…そしたらね、『好きな人がいるなら…襲いかかって食べちまうのも手だぜ。』って…」 ―――― あ の 黒 白 の 耳 年 増 ッ …! ルーミアは魔女の言葉を言葉どおりに受け止めてしまったらしい。 ……ってことは、今までルーミアにさんざん追っかけまわされてた元凶はあの耳年増のせいだったのか。 本当に悪いのは……大人びた話題に魂を売った黒白の耳年増だったんだ! 覚えてろよ耳年増……後で絶対 修 正 し て や る … ! 耳年増への報復を誓った一方で、俺はルーミアは責めないでおくことにした。 ぽろぽろと涙を流し、嗚咽を繰り返すルーミアの側にしゃがみ、彼女の両肩を両手で掴む。 そして、子供に言い聞かせるように彼女の眼を見つめながら語りかけた。 「……あのな、ルーミア。とりあえず黒白の言ったことは信じるな。あの魔女は悪い子だから」 「……そー…なのかー…? ぐすっ…」 悪い子っつーか、ただの耳年増だけどな。 「あと、俺は別におまえのことが嫌いなわけじゃない」 「ほんと…!?」 ルーミアの泣き顔がみるみるうちに笑顔に変わっていく。 そして、俺は彼女の涙が止まるとともに急速に場の雰囲気が和んでいくのを実感していた。 「ああ、本当だ」 それにしても、ルーミアが俺のこと好きだったなんてな…… 正直、俺を好きでいてくれることは嬉しいし、彼女はすごく可愛い。 ……彼女が俺のこと好きだって言ってくれたときから、彼女に対する愛情がふつふつと湧き上がっているのも本当だ。 でも、俺を喰おうとするのがなぁ…… 「あなたは……」 「ん?」 「わたしのこと……好き?」 一瞬、心を見透かされたようでドキッとしたが、俺は、俺の心のままに正直に言うことにした。 「ああ……俺を食べずにいてくれたら」 ルーミアは、少し考え込み。 「じゃあ、わたし あなたを食べない」 「……そっか…いい子だ」 そうして、俺はルーミアの頭を撫でる。 俺を喰わずにいてくれるなら、ルーミアとも これからは楽しくやっていけるだろう。 「えへへ……だからねー…」 ルーミアがいたずらっぽい表情を浮かべ、完全に安心しきっていた俺に飛びかかる。 「うぉっ!」 俺、『ルーミアから逃げ切れる程度の能力』を持っていたはずだったのにな…… 今度は……逃げられなかった。 「捕まえた! ずっと、私を好きでいてね!!」 ルーミア Happy End「捕まえた!」 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ247 「○○ー」 「や、ルーミア」 僕が木の枝の上に座っていると、彼女が飛んできた。 真夜中の上に、彼女自身も闇に包まれているからいまいち見づらいが、 月の光と僕の目の良さもあってか、すぐに判別することはできた。 ルーミアは、そのまま僕の方に飛んできて、おもむろに僕に抱きついた。 僕も、そのまま飛び込んできた彼女の身体を受け止める。 「んー」 「相変わらず抱きつくのが好きだね、ルーミア」 「だって、○○がやさしくてあったかいから」 「あはは」 いつも通りの答えだった。 まぁ、だからこそ彼女らしい。 その小さな頭――まぁ、僕と大差ないぐらいだけど――を優しく抱きかかえた。 彼女だって十分にあったかい。 「今日は、何してたの?」 「今日はねー、人間食べようと思って追いかけてたの」 「それで?」 「巫女に見つかっちゃった。お札投げられたから逃げてきた」 「あはは、そりゃ災難だ」 よく見ると、確かにルーミアの服は破かれたり千切れたりしていた。 そこから覗く、白い肌。 本当に、食べたいと思ってしまうほどに。 「結局収穫ゼロだった。○○は何してたの?」 「僕?僕はね…」 「暇だったから、ここでずっとルーミアが何してるのか考えてた」 「…そーなのか?」 「うん」 「当たってたのか?」 「まぁ、大体予想通りってところかな」 「すごいな○○はー。まるで予知能力者なのか?」 「肯定なのか疑問系なのかはっきりしてくれないかな」 「そーなのかー」 「答えになってないよ」 そういうと、ルーミアは僕の胸に顔を埋める。 そして目だけを、僕の目に向けた。 「やっぱり、○○は良い子なのだ」 「そうかな?」 「だって、私のことこうやって抱きしめてくれてる。 私の話を聞いてくれる。私の傍にずっといてくれてる」 「僕がルーミアを好きだからだよ」 「私も、○○が好き」 ぎゅ、っと抱きしめられた。 その力は見た目の少女の姿に反して強く、下手をすれば人間なら死んでしまいかねないほどだ。 だけど、僕は自然に抱きしめ返す。 それが、彼女の望むものだと知っているから。 ――カプ。 痛みが、僕の胸元に走る。 その痛みは一瞬で収まらず、ずっと、ずっと続くのだ。 紅い液体が僕の上着を、肉体を染める。 「○○」 「なんだい」 もし○○が死んじゃったら、私がその死体を食べてあげるからね。 ああ、僕もルーミアが死んだら、そうさせてもらうよ。 ルーミアが僕の胸元を貪り食っている姿が見えた。 いつのまにか、ルーミアの肩に噛り付いている自分がいた。 互いとずっと一緒に居たいから。誰にもくれたくないから。 僕たちは食し続けるのだ。 愛すべき同胞を。 死ぬまでは、少なくとも互いの味というのを知っておきたかった。 そうすればきっといつまでも互いと一緒に居られると思っているから。 互いの血肉を自分の身体に入れることで共に在ろうと思っているから。 それが僕たちの、毎夜の日課。 ルーミアの肉は、骨は、血は。僕の想像以上に美味だ。 でも、果たして彼女は僕の血肉をどのような味だと思ってるのだろうか。 僕にはわからないけれど。 彼女が満足そうに僕の血肉を貪る、可愛らしい笑顔が、全てを語っていたのかもしれない。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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最大HP 最大MP 攻撃力 防御力 精神力 敏捷性 0 0 0 0 0 0 経験値 お金 アイテム 0 0 ディアボロレイピア(5%) ※まだ編集してません 山岡編の裏料理界本部で宝箱を守っているボス。 見た目とは裏腹にかなり強く、まともに戦うと全滅の恐れがあるので要注意。 1ターン目にデットリードライブかダークシフトのどれかを必ず使用してくる。 前者は全体の能力ダウン。後者は自動回復だが、後者のみ、ライトシフトを使えば 取り除くことができるので、ライトシフトを持っているのであれば、必ず使おう。 ルーミアは光属性に弱いので、光属性で攻めよう ※備考 ルーミアとの戦闘では逃げることができるのでやばいと思ったら逃げよう。
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宵闇の妖怪 ルーミア 【種族】 妖怪 【能力】 闇を操る程度の能力 『紅魔郷』1面ボス。幼い少女のような姿をした妖怪。 特に目的意識は持たず、一日中ふよふよ飛んで過ごしている。 能力を使うと昼間でも彼女の周りは闇の空間になり、外からは黒い球体が飛んでいるように見える。 この闇は魔法の闇であるため、松明などを中に持ち込んでも効果がない。 中は夏でも涼しいが、外から中は見えないのと同様に中からも外が見えず木にぶつかることもあるが、まるで気にしていないらしい。 両手を大きく広げ、「そーなのかー」という言葉を発しているイメージが定着している。 頭のリボンは「お札」でルーミア本人は触ることすらできない。 ちなみに人食いの妖怪でもあり、出会った霊夢に対して「目の前にいるのは食べてもいい人間?」などと言っていた。 以下、本ロワにおけるネタバレを含む +開示する ルーミアの本ロワにおける動向 初登場話 23 揺れる第三の瞳 死亡話 164 彼岸忌紅 ~Riverside Excruciating Crimson 登場話数 15話 スタンス マーダー(マグナムの弾次第・捕食) ランダム支給品 S Wコンバットマグナム、張力作動式跳躍地雷Smi 現在状況 一日目真夜中に死亡 他の参加者との関係(最新話時点) キャラ名 関係 解説 初遭遇話 古明地 さとり 共闘→敵対? ケーキを貰う 一時同行も、慧音殺害に絡んで怒りを買って別行動 トラウマを見せられる 23 揺れる第三の瞳 魂魄 妖夢 敵対 実弾が出たので捕食を目指すが、幽々子に阻止される 香霖堂で死体となった姿を発見して… 68 108式ナイトバード 西行寺 幽々子 敵対 妖夢との交戦中に介入を受ける 彼女に一喝され、その場を去る結果に 68 108式ナイトバード 紅 美鈴 敵対 実弾が出たので捕食を目指すが、抵抗を受けて取り逃がす 80 So Why? 秋 静葉 敵対 美鈴との交戦中に妨害を受ける 80 So Why? 水橋 パルスィ 捕食 死体となった姿を発見し、お弁当にする 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(前編) 上白沢 慧音 共闘 魔法の森で遭遇し、以後同行 仕掛けた地雷で図らずも殺害してしまう 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(前編) 東風谷 早苗 共闘 魔法の森で遭遇し、以後同行 諏訪子にトドメを刺したことで怒りを買って現在は別行動 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(前編) 因幡 てゐ ?? 魔法の森で遭遇するが、すぐに目の前から逃げ出してしまう 92 Gray Roller -我らは人狼なりや?-(前編) 洩矢 諏訪子 捕食 小町によって致命傷を負っていたところに、マグナムでトドメを刺す その後一部捕食 109 崇拝/Worship 四季映姫・ヤマザナドゥ 説教される→捕食 妖怪の存在意義を説かれる 再遭遇した際にロシアンルーレットがヒット 120 伽藍の堂 鈴仙・優曇華院・イナバ 敵対 香霖堂で交戦 自分の闇を活用して逃亡 138 Who s lost mind? 小野塚 小町 敵対 人里の銭湯で遭遇 映姫の死体を発見され、後ろから射殺される 164 彼岸忌紅 ~Riverside Excruciating Crimson 本ロワ上の行動 いきなりカニバリズムの誤解を受け、その後も死体を食べながら歩いているところを対主催集団に遭遇するなど、もっと早期に退場してもおかしくなかった。 だが、その周囲に慧音や早苗といった人格者がいたということ。また、ルーミア自身が本来力の無い妖怪であるが為に見逃されたこともあり、中盤まで生き残る。 とはいえ、戦闘面でも妖夢相手に1対1で優位に立ち、その闇で美鈴・静葉コンビを翻弄するなど、実は結構死線を潜っていたりしたのだ。 ロシアンルーレット次第という受動的なマーダーでありながら、仕掛けた地雷で慧音を殺害するなど付けたキルマークは3とかなりの数字。 とはいえ、自らの意思でもって相手に手を下したのは実質的には映姫だけとも言える(諏訪子はロシアンルーレットが外れていても退場していただろう)。 前述のカニバリズム、そしてロシアンルーレットという2つの強すぎる個性があり、東方ロワにおける"妖怪"の姿を体現したといってもいいだろう。 大暴れをしておきながら、最後は銭湯にてリラックスした状態で一撃で沈められたルーミアは、苦しむマーダーの多い中で屈指の勝ち組だったのかもしれない。 踏破地域(白が踏破地域) 1■■■■■■■ 2■■■■■■■ 3■■■■□□□ 4■■■□■□□ 5■■■■■□□ 6■■■■■■■ 7■■■■■■■ \A B C D E F G G-5→F-5→(F-4)→F-3→F-4→G-4→G-3→(F-3)→E-3→F-3→F-4→F-5→E-5→D-4 ※カッコ表記はそこを踏破したと推測される地域
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ルーミア 絵師 Five-seveN ストック 2 ゲージ速度 遅め 発動タイミング 自摸時 効果 発動後、自分の手牌・河を他家から隠す。 使いやすさ★★★★☆ コメント 原作のルーミアの設定と違って、自分はちゃんと全体が見えるままなので安心して使える。 副露した牌も見えなくなるが、他家の捨て牌から何を鳴かれたのかは見えるため、ポンは隠せない チーは1や9を鳴いたのでない限り面子の詳細まではバレないが、色はバレる。 主な使い方はリーチ時に自分の河を隠して、現物の合わせ打ちをしにくくする使い方が一般的。一度使ってしまえばこの局の間ずっと効果が続くので開幕でぶっぱするのもいい。 なお闇に隠れていると手牌公開効果各種が意味が無くなるので、アンチさとりとして機能する他、 地霊卓でのトップ親の手牌公開を無効化することも出来る。開幕だけ見えるが
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ルーミア サプライ 基本セット 分類 キャラクター 攻撃 20 体力 20 コスト ⑤ キャラクター能力 【半減】相手から受けるダメージを半分にする。 援護効果 【夜符】「ナイトバード」この戦闘で発生するダメージをすべて半分にする。 イラスト anei 処理 キャラクター能力 援護効果 使い方 共通山札戦 デッキ構築ルール 関連するQA 相性のいいカード